有害物質の影響で肺や気道の細胞が壊れると、肺の機能が低下し、スムーズに呼吸ができなくなっていきます。呼吸が苦しくぜいぜいしてくると、体は腹筋を使ってまで一生懸命に呼吸しようとするので、体力もかなり使います。COPD対策には喉をケアする食材だけなく、タンパク質やカルシウム、炭水化物、ビタミンやミネラルなどをバランスよく食べ、筋力もつけておく必要があります。
食品から摂取するタンパク質は20種類のアミノ酸から構成されていますが、特に筋力やスタミナをつける効果が望める「BCAA」と呼ばれる分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)を含む食品を食べておきましょう。また、これらのアミノ酸は体内でクエン酸回路を通ると考えられており、レモンや酢、梅などクエン酸が含まれるものを一緒に摂ると体力維持につながる食事となるでしょう。
体力維持につながるコンビニ飯は?
一方でCOPDに関しては、薩摩芋、ビールや炭酸飲料など、胃にガスが溜まりやすい食材は避けた方がいいようです。このガスが横隔膜の働きの邪魔をして、呼吸時の負担になり得るからだそうです。
もちろん栄養バランスよく食べるのが理想ですが、筋力とスタミナアップに重点を置くと、タンパク質食品の中でもBCAAが多く含まれる食材とクエン酸が含まれるものを選んでみましょう(本当に咳がひどい場合はレモンなどの柑橘系は咳を悪化させる場合もあるので、症状に応じてお選びください)。
おやつに柑橘系のゼリー(ゼラチンにもBCAAが含まれます)、みかん、チーズなどを食べておくのもいいでしょう。バランスを取るために、上記メニューに、炭水化物やビタミン、ミネラル類が摂れるサラダや惣菜も組み合わせて、有害物質の害から身を守る食事を心掛けてください。
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