「投資を恐れる人」が見落としがちな3つの視点 「お金」「時間」「労力」「信用」という資産を投じる

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手法や商品に飛びつく前に、投資家としてのマインドセットが必要です(写真:beauty-box/PIXTA)
「貯金だけしていてももったいない」「投資が必要なのではないか」「でもリスクが怖い」――。新型コロナウイルスの流行以降、健康はもちろんですが、将来のお金についても悩みは切実です。しかし、リスクをとって投資に踏み出すことができる人は多くありません。日本証券業協会の発表によれば、日本人の個人株主は1400万人(2021年度)と伸び悩んでいます。
投資は必要、でも怖い、結局貯金……このループを抜け出すには何が必要なのでしょうか。
「手法や商品に飛びつく前に、投資家としてのマインドセットを行うことが大事」こう語るのは、20代・30代を中心に1000人以上の資産運用コンサルを手がけてきたアップルハウス代表取締役社長・鈴木優平さんです。
鈴木さんの著書『お金と自由を手に入れる投資家思考』から、投資に踏み出せない人によく見られる3つの特徴を、一部抜粋・再編集してご紹介します。

「損したくない人」が見落とす本当の期待値

いきなりですが質問です。

次の2つの選択肢のうち、あなたならどちらを選びますか?

A:確実に70万円もらえる
B:70%の確率で100万円もらえるが、30%の確率で10万円しかもらえない

どちらが正解というわけではありません。直感的に選んでみてください。
では、続けて第2問です。次の選択肢なら、どうですか?

A:絶対に70万円支払う
B:70%の確率で100万円支払うが、30%の確率で10万円の支払いで済む

一般的には、1問目ではAを選ぶ人が多く、2問目ではBを選ぶ人が多くなります。これは、人が持つ「損失回避性」を説明するために、よく行われる心理ゲームです。

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