仕事が遅い部下に必要なのは尻を叩く事ではない スピード命のビジネスには落とし穴がある事も

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ビジネスの世界はスピード命。しかし、作業の遅い部下を叱るだけでは問題は解決しないものです(写真:EKAKI/PIXTA)
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

皆さんの周りにもいませんか?

即レスを実践しているのに、話がかみ合っていない人。ものすごくスピーディーに動いているのに、成果が出ていない人。いつも秒で動いているのに、結局空回りしている人。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

仕事ができる人は、仕事が速い。仕事はスピードが命。あなたも一度はこんな話を聞いたことがあるはずですし、ご自身や部下の仕事のスピードを気にしていることだろうと思います。

確かにビジネスの世界は先行優位。しかし、だからといって、スピードが速ければすべてうまくいくかといえば、そうではありません。

残念ながら、スピードが速いだけで、仕事の成果に結びついていない人はたくさんいます。特に、部下に対して「とりあえず、即動け」とスピードばかり求めている人は要注意です。ただやみくもに動き回されるだけでは部下は疲弊してしまいますし、ときには、スピードが速かったからこそ、取り返しのつかない事態に発展してしまうこともあります。

速さを意識する割に成果が出ない理由は?

スピードを意識しているのに、思うようにチームが動いていない、部下の成果が出ていないという場合には、そもそもの土台が準備できていない可能性があります。

現代のビジネスにおいてスピードが重要なことは間違いありませんが、同時にそのリスクを正しく理解していないと、思いもよらない落とし穴にはまることがあります。特にリーダーとしてチームを率いていく責任がある人が、瞬発力だけでビジネスを進めていくのは、とても危険です。

今回は、スピードが求められるこの時代に、リーダーとしてやるべきことを整理して、行動が結果に結びつくためにはどうすればいいかを、考えていきたいと思います。

とにかくスピーディーに動いている割に、結果が伴っていない組織の共通点は、戦略がない、あるいは戦略が間違っているまま、戦術だけで動いていることです。戦略とは、目的を達成するためのシナリオ作りや向かうべき方向を明確にすることです。戦術とは、具体的な作戦、何をするかということです。

戦略、つまり向かう先が間違っている状態では、どれだけ走り回ろうとも、本当の目的地に着くことはありません。スピードを速めたところで、間違った目的地にたどり着くだけであって、本来目指すべきであった到達地点からは遠ざかってしまうことも珍しくありません。

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