周りに「話しにくい」と避けられる人の残念な思考 人の話を聞かず自分の話ばかりしていませんか
ただ、何人かで話していて、誰かが席を立ったとたんにその人の悪口を言ったり、「自分以外はみんな敵」とばかりに、いろんな人の悪口を言ったりすると、周りの人たちから「この人、私がいないところでは、私の悪口言ってるのかなあ」と思われてしまい、距離を置かれることになりかねません。
ですから、話しにくい人だと思われないためには、悪口や陰口についても、「言いすぎない」ことを心がけたほうがいいでしょう。
「言わなくていいこと」まで言ってしまう
なお、世の中には「言わなくてもいいことを言ってしまう人」「つい余計なことを言ってしまう人」が一定数存在します。
たとえば、子どもが生まれて喜んでいる人に「でも、これから教育費とか大変だよね」と言ってしまったり、大きな仕事を受注して部署のみんなが喜んでいるときに「忙しくなるの嫌だなあ」と言ってしまったり。
このような場合、たいていその人に悪気はありません。
本人はおそらく、純粋に思ったことを言っただけであったり、場合によっては相手を心配しているつもり、親切のつもりだったりします。自分の発言が相手を嫌な気分にさせているなどとは、夢にも思っていないことが多いでしょう。
つきあいが長く、包容力のある相手であれば「この人はこういう人だから」「悪気はないし、裏表もないから」と許してくれるかもしれませんが、そうでない人からは「うれしいことがあっても、水を差されてしまうから、あの人には話さないでおこう」と思われてしまう可能性が高いといえます。
いつでもどこでも誰に対しても、自分のことばかり話してしまう人も、人を疲れさせ、「できれば話したくない」と思われがちです。
もちろん、その人の話術がたくみだったり、話の内容がおもしろい(その場にいる人の興味をひく)ものだったりする場合は、何の問題もありません。
ところが、自分の話ばかりしてしまう人には、往々にして、
■誰かがうれしかったこと、悲しかったこと、腹が立ったことなどを伝えようとしているときに、「私の場合は」と自分の話にもっていってしまう
■みんなが何らかの話題で盛り上がっているときに、単に自分が話したいだけの話題をぶっこんでくる
■自分の家族や友だちなど、その場にいる人がまったく知らない人のエピソードを話す
■本人だけがおもしろいと思っている話や自慢話などが多い
■ディテールの説明が多く、話が長く、いつゴールにたどり着くのかまったくわからない
といった特徴があります。
何らかの話題で盛り上がっているときにたびたび遮られたり、ほかの人の話も聞きたいのに、興味のない話ばかり聞かされたりすると、多くの人は「えーっと、今、何の時間だっけ」と思ってしまうものです。
しかも、マラソンや山登りをしているとき、「今、どのあたりにいるのか」「あとどのくらいでゴールにたどり着くのか」が見えないと、道のりが異常に長く感じられるように、いつ終わるのかわからない自分語りは、聞いている人の疲れを倍増させます。
「話し手の技術がよほど高くない限り、誰かの長い話につきあわされている人は、十中八九うんざりしている」。そう考えて間違いないと、私は思います。そのうえでどう行動するかはその人の自由です。