「はじめてのおつかい」海外で噴出した思わぬ反応 「ハマった」「困惑」イギリス紙の感想も独特

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先のデイリー・メイルの記事も、ガーディアンの記事も見出しの中で「子ども(child)」ではなく、「幼児(toddler)」という言葉を使っている。よちよち歩きの小さな子どものイメージである。

政治的には正反対の2つの新聞だが、どちらも「親あるいはほかの保護者のつきそいなしに幼児を他者がいる空間に解き放つ」ことへの驚きがある。番組制作時には保護者との十全な打ち合わせ、入念な準備、子どもたちの通り道にいる大人が事情を心得ており、いざとなったら子どもを保護できる体制になっていることを知ってはいても、である。

地方紙マンチェスター・イブニング・ニュースの番組評(4月17日付)は、「イギリスの視聴者にとっては不思議に感じる」番組だ、という。というのも、「はじめてのおつかい」のように幼児が1人で交通機関を使ったり、市場に魚を買いに出かけたりはしない」からだ(番組では、実際には周囲に制作チームがいるので、完全に1人ではないにしても)。

「日本の子どもは小さなころから独り立ちを奨励される。これが文化の一部だ。日本では犯罪率が低いし、親は互いに面倒を見るという意味で同じコミュニティの人を信じるからだ」。

親が小学生の送り迎えをするイギリス

マンチェスター・イブニング・ニュースの記者が言うほど、日本で犯罪率が低いのか、あるいは地域社会内で互いに面倒を見ることがどれだけやられているのかについては、別の見方もあるかもしれない。

しかし、1990年代に発生した、2歳の少年が11歳の男の子2人に惨殺された事件を引き合いに出すまでもなく、幼児から小学生低学年までの子どもたちを大人の監視がないままにしておくことは「危ない」という危機意識がイギリスでは非常に強い。

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