「BEV専業メーカー宣言」でボルボはどうなる? ボルボ日本法人社長に聞いた国内戦略と課題
世界があっと驚いたボルボの「完全BEV(電気自動車)メーカー移行」の発表から、早くも1年が過ぎた。
スウェーデン現地時間の2021年3月2日、当時のホーカン・サムエルソンCEO(ボルボ・カーズ)は「成長を続けるためには、収益性の高い成長が必要だ。そのため、(ガソリン車やディーゼル車等の将来的に)縮小する事業に投資するのではなく、BEVとオンラインという未来への投資を選択した」とし、ボルボ史上で最大級といえる事業の大転換を宣言したのだ。
具体的には、2025年までにグローバルで販売台数の50%をBEV、また残り50%をPHEV(プラグインハイブリッド車)と48Vマイルドハイブリッド車とすること。さらに、2030年にはグローバルで販売する新車全車をBEVにするとした。
この発表の4カ月後、欧州連合(EU)の執務機関である欧州委員会(EC)は、欧州グリーンディール政策として、「欧州域内で、2035年までに新車100%をBEVまたはFCEV(燃料電池車)」とする方針を公開。
これを受けるように、世界の自動車産業界の牽引役であるダイムラー(現メルセデス・ベンツ)は「市場環境が整えば、2020年末までにグローバルで新車100%をBEV(またはFCEV)とする」と発表したのだ。
ボルボといえば、3点式シートベルトや衝突被害軽減ブレーキを他メーカーに先んじて量産化するなど、独自の経営方針によって時代を先取りしてきたメーカーだ。
その後、アメリカや中国の資本参加によって事業体系に変化はあったが、「先陣を切って自ら市場を開拓していく」という企業精神は今も変わっていない印象があり、それが今回のBEV専業メーカー宣言に通じている。
パーソン社長に一問一答
では、日本市場におけるボルボの事業戦略は今、どうなっているのか。日本向けとしては初となるBEV「C40 Recharge」の本格発売を機に、ボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長に詳しく聞いた。以下、一問一答形式で記載する。
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