小田急VSE「白いロマンスカー」何が特別だったか 一線退くも「まるで新型車両」の先鋭的デザイン

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3号車と8号車には車内サービスの拠点となるカフェカウンターを設け、アテンダントが席まで注文を取りに来る“伝統”のシートサービスもVSEで復活させた(2016年の終了後はワゴンサービス)。両号車はほかの車両と違い丸天井でないが、細い天窓が設けられている。3号車にはテーブルを中心にして4人で使用できる、ヨーロッパを走る鉄道のコンパートメントのような半個室を3つ用意した。

VSEで展望席も復活

運転台が上にある客室の先頭部は、展望席を設けた先輩の3100形「NSE」やLSE、10000形「HiSE」の前面窓にあった中央の柱もなく、1枚の大きな3次元曲面ガラスで、より迫力のある眺めが楽しめるようになっている。

中間車も客室内は約2.5mあるドーム状の高い天井と、側面の幅4mの連続窓が印象的で、リクライニングシートは車窓がより楽しめるよう、窓側に向けて5度傾けてある。窓には上品な印象の白のロールカーテンを設けた。床にはホテルのような高級感のあるカーペットを敷いた。

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