売れすぎiPhone6、なぜこんなに好調なのか? シェア急上昇をもたらした3つの理由

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2015年は、果たしてどのような新iPhoneがリリースのだろうか。これまでのサイクルを踏襲するなら、大画面化された4.7インチ、5.5インチのiPhone 6・iPhone 6 Plusのセカンドバージョンが、デザインには大きな変更がないままでリリースされるはずだ。

加えて、2014年はアップデートされなかったiPhone 5s・iPhone 5cという4インチのコンパクトサイズのiPhoneについても、アップデートされることが予測されている。こちらは新しいデザインも含めて、期待したいところだ。

スペック面への期待はこれまでのiPhoneと、あるいはスマートフォン一般と特に変わらない。高速なプロセッサ、高速な通信、防水も含めた高い耐久性、長いバッテリーライフ、そしてより安い価格だ。

個別の機能でいけば、4Kビデオの撮影・再生・無線転送(それに耐えうるプロセッサと無線通信の強化、本体ストレージやクラウド容量の拡大)や、Apple Pay用に搭載しているNFCの汎用利用、より割れにくいサファイヤガラスの採用などへの期待ということになる。

スマートフォン自体が大きく変わる

さらに、アップルは「スマートフォンの役割の変化」に対しても積極的にかかわっていくのではないだろうか。

スマートフォンは現在最も身近なコンピュータ、通信デバイス、という位置づけであり、インターネットに接続する最も身近な手段となった。通信の相手もネットの向こう側であることがほとんどだ。

しかしIoTや決済サービスなどが充実する中で、通信の向こう側ではなく「目の前の何か」とのインタラクションを行うための道具になってきた。今後、通信の相手である「目の前の何か」が増え続けることで、「身の回り全体」という環境が相手になる。

ラスベガスで開催中のInternational CES 2015でも、こうしたスマートデバイスを活用する新しい生活の一端を垣間見ることができる。

アップルはiPhoneを、例えば、「スマートフォン」から「スマートライフ・コア」へと存在を変化させられるかどうか。また既存の開発者とともに、どのような道筋をつけていくのか、2015年はこうした未来を見つけるきっかけが得られるはずだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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