売れすぎiPhone6、なぜこんなに好調なのか?

シェア急上昇をもたらした3つの理由

しかしそれでも、iPhoneは支持されている。そこで、なぜiPhoneが支持されるのか、その理由を分析してみよう。

1つ目は、利用者の高いロイヤリティだ。モルガン・スタンレーによるスマートフォンブランドのロイヤリティ調査によると、2014年3月の段階で、iPhoneに対するロイヤリティは9割に上り、他のブランドを圧倒している。彼らは基本的には、スマートフォンを買い換えてもiPhoneを選び続ける、という行動をとる。

その上で、各国の携帯電話会社はアップルとの販売契約に基づき、決まった台数を一定期間で販売することになっている。多くのユーザーが2年に1度割引価格で購入することができ、携帯電話会社もiPhoneのプロモーションに非常に熱心だ。

こうした「ロイヤリティ」を武器にした2年に1度の「サイクル」の存在は、iPhoneの販売動向に対する安心材料の1つと言える。

「サイズの弱点」を克服した

2つ目のポイントは、ディスプレイのサイズだ。2014年モデルのiPhone 6・iPhone 6 Plusは、4インチから拡大し、4.7インチ・5.5インチへと大型化された。ディスプレイサイズは、iPhoneにとって大きな弱点であり、AndroidスマートフォンにとってはiPhoneに対して優位性をアピールするポイントだった。

実際、それまでのiPhoneには、ハイエンドのiPhone 5sもミドルレンジのiPhone 5cも、同じ4インチのRetinaディスプレイを搭載してきた。つまりもしも大型ディスプレイのスマートフォンが欲しい場合は、自動的にAndroidを選ぶことになるのだ。

筆者はこのモデルチェンジを、なかなかアップルが抜かなかった「伝家の宝刀」と呼んでいる。今まで補いきれなかった大きな欠点であるディスプレイサイズを、やっと克服したからだ。「大きなディスプレイのスマホが使いたいが、iPhoneが良い」という人々が堰を切ったようにiPhoneに流れ込むことになる。

この要素は、前述のロイヤリティを高めるだけでなく、新規顧客を開拓する意味でも大きな役割を果たしてくれるだろう。

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