阪神タイガース、「戦略転換」は吉と出るか

2014年はセ・リーグで唯一の観客数減

1月5日、恒例の新年互礼会に出席した阪神・南球団社長(右から2人目)。右端は中村GM。

プロ野球経営は『勝つ』『儲ける』といった2つの「利益」が求められる特種な事業だ。一般企業とは違って、1試合ごとに勝ち負けがつき、勝利したうえで収益をもたらさなくてはいけない。そこにチームを保有し、運営していく難しさがある。

「最後の優勝」は2005年、昨季ストーブリーグでは完敗

関西の老舗・阪神タイガースが創立80周年を迎えた。最後にセ・リーグ優勝を果たした2005年から10年間も歓喜から遠ざかっている。球団事務所で行われた年賀会では南信男球団社長が、①コミュニケーション②スピード感③ポジティブ―この3点をテーマに掲げて、ゲキを飛ばした。

「結束というのは勝負の世界では大事なこと。ただ、会社においても、全員が同じ方向を向いて、同じベクトルで仕事をしていくと大抵の目標は達成できる。野球界のサイクルは速い。今年は節目の年でもあるし、全員が結束して優勝に向かっていく」

一足先に80周年を迎えた昨年の巨人に引き続き、メモリアルイヤーで優勝の〝十字架〟を背負った球団にとって真価が問われるシーズンになる。 昨オフは珍しく「補強ゼロ」に終わったことで、現有戦力で戦わざるを得ないからだ。

米大アスレチックスからFA(フリーエージェント)になった中島裕之は、オリックスにさらわれた。投手ではロッテからFAした成瀬善久がヤクルト入り、調査していた中日山井大介、日本ハム宮西尚生はチーム残留。注目された金子千尋も、結局オリックスにとどまった。

つまり、阪神はストーブリーグで完敗を喫し、新人ドラフトを除けば戦力補強、底上げなしで本番を迎えることになりそうだ。

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