47%減!GMSの赤字が膨らみ、イオン大苦戦 第3四半期累計営業利益が前年同期比47%減
3―11月期のGMS事業は、営業収益が前年同期比15.3%増の2兆4743億円となったものの、営業損益は289億円の赤字となった。中間期時点の131億円の赤字に比べて、倍以上に拡大した。衣料品の売上げが低調だったほか、消費増税後の価格政策を誤ったことが影響しているという。また、赤字のうち、ダイエー分は120億円含まれている。
SM(食品スーパー)・DS(ディスカウントストア)・小型店事業も営業赤字となった。一方、総合金融事業は、カード会員数の増加などにより、前年同期比15.3%の営業増益となっている。
投資配分を見直し、既存店や海外に比重
同社は、14―16年度で1兆5000億円の投資を計画している。今回、15―16年度の投資について見直した結果、投資総額に変更はないものの、国内新店投資を計画比500億円削減する一方、既存店の活性化投資を200億円、海外投資を300億円積み増す。
国内では、投資を新店から既存店にシフトすることで、収益性を高めていく方針。14年度に活性化投資を実施したイオンリテールの13店舗は、前年比で平均7.1%増収と成果がでているという。
*内容を追加しました。
(清水律子 編集:吉瀬邦彦)
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