サプライズを好む株式市場は、久しぶりの最高益に敏感だ。長らく投資家の視野から外れていた企業が、再び注目される可能性を秘める。しかし、特別利益の計上など一過性の利益で最高益になっても評価されない。そこで、今期純利益が四季報予想で10億円以上かつ経常利益の9割未満、最高益更新率が5%以上、来期純利益も増益という条件をつけた。
1位は29年ぶりに最高益を更新するカノークス。トヨタ自動車向けが主力の鉄鋼商社だ。自動車向けの鋼材が大幅増。仕入れ価格が高騰しても販売価格に転嫁できている。配当も前期30円から今期80円へ大幅に増える。連結決算での過去最高純利益は2019年3月期の14.7億円。しかし、単独決算時代の1993年3月期に15.4億円を記録していた。今期の四季報予想ではこれを塗り替える。
2位は神島化学工業。住宅向け不燃建材メーカーで、マグネシウムなど化成品も扱う。付加価値の高い高級軒天井ボードが想定を超える伸び。マグネシウムもサプリメント用途で米国中心に好調が続く。97年4月期以来、25年ぶりとなる最高益更新だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら