値上がり益と配当収入の二兎を追う欲張りな銘柄選びで資産を増やそう。
成長性と高配当の “二刀流”
株式投資の醍醐味は2つある。株価の値上がり益(キャピタルゲイン)と配当収入(インカムゲイン)だ。それぞれの狙いに応じて、異なる方法で銘柄を選ぶのが通常だ。
しかし、ここではあえてその二兎を追う。「好業績」による株価上昇と、「高配当」による収入増の両方を狙える銘柄を探す。米大リーグのア・リーグでMVPを受賞した大谷翔平選手に倣い、そうした欲張りな銘柄を「二刀流銘柄」と名付けよう。
『会社四季報』新春号が12月15日に発売される。全上場企業を記者が取材し、業績と配当を予想している。そのエッセンスを先取りし、二刀流銘柄選びの参考にした。
条件としたのは、まず、今期純利益の四季報予想が過去最高を更新すること。四季報掲載3848社のうち、最高益更新を予想しているのは987社。全体の約26%に達する。その中で、3カ月前に発売された四季報秋号よりも今期純利益予想が上方修正されている銘柄に絞った。直近3カ月で利益拡大が加速している企業だ。
さらに、会社が公表している今期純利益の計画を上回っていることも条件とした。四季報独自の強気予想なので、株価にまだ織り込まれていない可能性があり、儲けのチャンスがある。
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