株主還元に積極的な企業が多い米国。22年も世界から資金を集め続けるか。
世界の資金が集まる米国
「米国経済の優位性はしばらく揺るがない」とみるのはSBI証券の榮聡(さかえさとし)シニア・マーケットアナリスト(外国株担当)。1990年と比べた2023年の実質GDP(国内総生産)予測は米国の約4倍に対し、日本は約2倍にとどまる。年平均成長率は米国の4.4%に対し、日本は約半分の1.9%でしかない。
「この差の根本原因は労働市場の流動性の違いにある」と榮氏はみる。米国は衰退産業から成長産業への労働者の移動がスムーズで、経済全体を活性化している。日本は労働市場の流動性が低くイノベーションが起きにくい。日本よりも米国が優位な状況はしばらく続く、と榮氏は見通す。
そのような米国企業への投資には「大きく3つの魅力がある」と解説するのは楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジストだ。
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