高級レストラン・婚礼・ホテルなどを手がけるひらまつ。コロナ禍で揺らぐ財務基盤の安定化へ、パチンコホール最大手のマルハン創業家が設立したファンドなどから、資金を調達すると発表した。
マルハン系2社はあくまでサポート役
――2021年3月期は、コロナの影響などの逆風で純損失が約41億円となりました。とはいえ、純資産は3月末時点で31億円ほどあります。最大約74億円という調達額は大きすぎるのではないでしょうか。
約46億円が第三者割当増資で、残りがワラント(新株予約権)というスキーム。ワラントについては、コロナ影響のさらなる長期化により資金繰りがきつくなるという、最悪の事態を考えての「おさえの保険」という位置づけだ。
それでも(ワラント分を含めても保有株は)50%は超えない。もちろん、ここまで必要なのかという節もある。だが、万が一また経営環境が厳しくなったときに、新たな資金調達策を探すのは大変だし、(事業に)集中できないだろうと。(出資元のMTIと太平洋クラブは)そこまで考えてくれた。
――募集後にMTIが保有するひらまつ株は46.86%で、筆頭株主となります。経営への関与はどうなるのでしょうか。
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