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対中外交は今後10年が正念場 論点6 日中関係|負債と資産のバランスに配慮せよ

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中国の勢いはやがて衰える。それまでどうしのぐかが日本の課題だ。

「自由で開かれたインド太平洋構想」は日本の武器だ(今年3月の日米豪印首脳会合)(Doug Mills/The New York Times)

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「中国共産党は昔からやがて米国に取って代わることを企む一方、西側にはその野心を隠してだましてきた」という考え方がある(いわゆる「100年マラソン」説)。しかし、このような見方で中国全体を理解するのは大きな誤りだ。30〜40年前の中国でそんな考えを公言すれば、「医者に診てもらえ」と言われるのがオチだっただろう。当時は「中国は大きな後進国だ」という劣等感にさいなまれた人が多数派だった。

当時主流だった考えに「接軌(ジエグイ)」というのがある。線路が本線に合流していくさまを表す言葉だが、転じて世界で主流の経済・政治体制に中国が合流していくイメージを表していた。中国側が政治でも西側体制への合流を図ると言ったわけではないが、2つの体制間の距離が縮まっていく未来像があった。香港・台湾をめぐる「一国二制度」について、鄧小平が「50年変えない。50年の後はもっと変える必要がなくなる」と述べたのもそのためだ。

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