日本生命、コロナ禍でも「対面でアポイント」 募る感染拡大への不安

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日本生命の営業職員向けの内部資料では契約内容の確認活動は対面で、と明記されている(編集部撮影)

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「おじいちゃん、おばあちゃん、どうか対面でのアポイントを断ってください……」

切実な思いを口にするのは、日本生命の営業拠点「ニッセイ・ライフプラザ」に勤務する女性職員のAさんだ。

ライフプラザは日本生命の既契約者のアフターフォローを行う拠点で、Aさんは営業職員が1年間、連絡や接触をしていなかった契約者を訪問するチームに所属している。

メインの仕事は「GNKK」

メインの仕事は社内で「ご契約内容確認活動」と呼ばれている。通称「GNKK」。契約している保険の内容の確認のほか、住所や連絡先に変更がないのか、また、給付金などの請求漏れはないのかどうかをチェックする。そして、新規の保険契約につながる新商品の案内や損害保険商品の提案まで手がける。

Aさんらには、1日にかけなければいけない電話の本数ノルマもある。既契約者と面会の約束をとりつけるため、狭い室内で約50人のスタッフがひしめき合って電話をかけている。全員マスクをしているが、顧客との会話を必要とする仕事であるため、新型コロナウイルスに感染してしまうのではないか不安でたまらない。

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