第一生命「大量退職問題」解決へ処遇改善の大ナタ 新人のノルマ廃止、月額給与も平均で6割アップ

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営業職員の大量採用・大量離職問題に悩む生命保険各社。大手生保の第一生命がこの問題の解消に向け、新たな施策を打ち出した。

大手生保の第一生命は新しい営業職員の処遇改善策を検討している(撮影:梅谷秀司)

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大手生命保険会社の第一生命が2022年4月から、新たに採用する営業職員の給与水準の引き上げを検討していることが東洋経済の取材で明らかになった。

具体的には、入社から2年間は営業成績によって変動する基本給を固定化し、額面の月額給与の水準も現行比で平均6割アップさせる。従来、入社1年目から設定していた新規契約獲得などのノルマも2年間はなくして、短期的な営業成績を追わない体制にする。

新制度は、現在交渉中の労働組合との妥結を経てから施行される予定だ。

3コースに分けて営業職員を採用

「入社時の月額給与は額面で16万円からスタート。その後毎月2件の新規契約獲得の基準をクリアできないでいたら、それが12万円まで下がってしまった」

2018年に第一生命に入社したある営業職員はこう語る。

新制度になれば、入社してから2年間はこのようなことが起きない。制度改定の最大の特徴は、給与水準が異なる「ベーシック」「アドバンス」「スペシャリティ」の3コースを設けることだ。

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