住友生命の営業職員が告発する「支部長の横暴」 名義借り不正やパワハラはなぜ放置されるのか

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住友生命の首都圏のある支部で、名義借り不正やパワハラまがいの行為が横行している。不正はなぜ止められないのか。

住友生命の首都圏のある支部で、保険業法違反やコンプライアンス違反のおそれのある行為が常態化している(写真は住友生命本社ビル、撮影:梅谷秀司)

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「支部長の横暴にずっと悩まされてきました。もう我慢の限界です」

住友生命保険の首都圏のある支部(営業拠点のこと)に勤務する営業職員のAさんとBさん(両者とも女性)は悲痛な面持ちで訴える。

「これまでに多くの営業職員が辞めていて、支部長の言動によって精神的に追い込まれた職員も少なくない。本社に内部通報した人もいたが、まったく改善されなかった。だからこそ、勇気を出してお話しすることにした」(Aさん)。

2人の口から出てきたのは、名義借り不正やパワハラなど、コンプライアンス遵守とはほど遠い、営業現場の実態だった。

「まともにやろうとするから取れない」

住友生命には全国約1500の支部があり、責任者である支部長のもと、約3万5000人の営業職員が働いている。

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