電力ユーザーの行動様式は大きく変わった
──新型コロナウイルスの感染拡大により、顧客の電力・ガスの消費はどのように変化していますか。
3月25日に東京都の小池百合子知事が記者会見して週末の外出自粛を呼びかけて以降、ユーザーの行動様式ががらっと変わった。
3月全体で見た場合、前年同月と比べて既存顧客の使用量にさほど大きな差はなかったが、4月に家庭用の需要が前年同月比で15%くらい増加した。5月も同じく前年同月比で15%程度増加している。緊急事態宣言が解除された後の6月は速報値であるが、同様の増加傾向が見られている。
一方、業務用では3月は前年同月比で大差なかったが、緊急事態宣言が首都圏に発令された4月には前年同月比で約10%減。5月には約20%落ちている。6月は、5月と比べて需要が少し戻ってきている印象がある。
──在宅勤務や営業自粛の影響がはっきり見られるということですね。
家庭にいる時間が長くなり、空調や照明で電力を多く使っているためではないか。
──家計の負担はけっこう大きくなったと考えられますね。
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