3年目の「アベノミクス相場」は期待薄? 過去2年と異なる、年末の下落をどう読むか

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『マッサン』のヒロイン役を務める、S・K・フォックスさんを招いて行われた2014年の大納会。2015年相場はどうなる(撮影:梅谷秀司)

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

「その年の年末の動き」は翌年の予想を織り込むと言われる。安倍首相が「再登場」した2012年末の動きは、11月16日衆議院解散、12月16日自民党圧勝、26日安倍内閣発足という流れの中で、日経平均株価は解散当日の9024円から、大納会にかけての4日連続高で1万0395円となった。

2014年が「年末高」にならなかった理由とは?

まだ、アベノミクスも登場しない不透明な中でも、マーケットは期待への蠕動(ぜんどう)を顕著にした。その後の6カ月弱で1万5942円(2013年5月)への動きを見事に予見していたわけだ。

また2013年末の動きも、大納会までなんと9連騰。さすがに2014年は消費税8%と言う「増税」を織り込む揉みあい相場を余儀なくされたが、結局は2発目の「黒田バズーカ」で高値を更新した。

2014年はどうだったか。1万7000円台の高いレベルでの納会とはなったが、安倍首相登場の2012年4連騰、アベノミクス期待の2013年9連騰納会に対して、2014年は連続安で終わった。年末の動きは翌年の予想を織り込むとすると、2015年は期待できないのか?アベノミクスは2015年に失敗に終わるのか?

「マーケットのことは株価に聴け」と言われる。2日連続安で終わったことはまったく無視はできない。だが、実はそれにはこんなわけもあった。

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