地銀の「戦国時代」がいよいよ始まる

上場地銀は1年以内に半減も?

2016年4月に持ち株会社を設立する横浜銀行(左)と東日本銀行。2015年は一段と地銀統合が進みそうだ(撮影:尾形文繁
地方銀行業界が風雲急を告げています。地銀の雄と言われる横浜銀行が、都内に拠点を置く東日本銀行と経営統合することを発表、2016年4月に持ち株会社を設立します。また九州では、最大規模を誇るふくおかファイナンシャルグループに対抗すべく、鹿児島銀行と肥後銀行が経営統合を発表しました。現在、地方銀行で株式を上場しているのは全部で20行。一部では、これから1年以内に、上場地銀は半減するとまで言われています。これから地方銀行はどうなるのか。 

地銀なのに、ビジネスの中心が投信の販売?

中野 どの都道府県にも地方銀行って必ずありますが、それが県を超えて再編の動きになってきましたね。いろいろな背景があると思うのですが、2015年の金融業界の大きなトレンドになりそうです。

渋澤 今、日本には64の地方銀行、41の第二地方銀行、信金中央金庫も含めて268の信用金庫が存在していますが、30年後に同じ数の地域金融機関が残っているとはとても思えません。何しろ、昔は都銀と呼ばれていた大手銀行は13行あったのですが、それがたった3つのメガバンクになったわけですからね。これから本格的な大再編時代が来るのでしょう。

中野 先日、某地方銀行の若手行員が、僕のセミナーに参加したんです。セミナー終了後、彼が言うには、投資信託のノルマが非常にきつくて、1カ月に1回転させろという命令が上から来るのだそうです。つまりお客さんが購入した投資信託を1カ月以内に解約させ、別の投資信託に乗り換えさせるということです。ひどくありません?

渋澤 銀行でありながら、ビジネスの中心は投資信託の販売で、貸出ではないと?

中野 そうです。銀行の本業であるはずの貸出は二の次だそうです。

藤野 地方銀行にもカラーがあって、一般的に関東圏だとA銀行、B銀行、C銀行の3行は肉食的ですね。

中野 あ~、その話よく聞きます。

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