宿泊に特化するか、宴会や飲食にも力を入れるかで、利益率に差が出る。
特集「「決算書&ファイナンス」 厳選ノウハウ30」の他の記事を読む
[ RevPAR(1室当たり売上高) ]
「平均客室単価×稼働率」で算出。ホテルの収益力を測る指標で、これに客室数を掛ければ、1日当たりの総売上高がわかる。単価と稼働率は反比例する傾向にある
[ 食材費 ]
宴会・婚礼の機能も持つフルサービス型の名門ホテルは食材費がかさむ。宿泊特化型のビジネスホテルは、近年のように旺盛な宿泊需要の下では利益を出しやすい
訪日外国人客の爆発的増加を背景に、日本中でホテルの開業ラッシュが続く。厚生労働省によると、2018年の客室数は5年前から約8万室増え、160万室を超えた(旅館含む)。
一口にホテルといっても、歴史の長い名門ホテルから、出張客が中心のビジネスホテルまで多種多様だ。そんなホテル業界でとくに重視されている業績指標が、RevPAR(1室当たり売上高、レブパー)である。「平均客室単価×稼働率」で算出される。
RevPARに客室数を掛けると、各ホテルの1日当たり総売上高がわかる。下表のハイアット リージェンシー 大阪とリゾナーレ八ヶ岳の1日当たり総売上高はそれぞれ569万円、530万円。一見すると同等の実力を持つが、ハイアットの客室数は480室で、リゾナーレの3倍弱と多い。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら