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東横イン vs. 帝国ホテル、今儲かるのは宿泊特化型 18|ホテル決算

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宿泊に特化するか、宴会や飲食にも力を入れるかで、利益率に差が出る。

ビジネスホテルの東横インは飲食サービスをビュッフェ形式の朝食などにほぼ限っている(撮影:尾形文繁)

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[ RevPAR(1室当たり売上高) ]

「平均客室単価×稼働率」で算出。ホテルの収益力を測る指標で、これに客室数を掛ければ、1日当たりの総売上高がわかる。単価と稼働率は反比例する傾向にある

[ 食材費 ]

宴会・婚礼の機能も持つフルサービス型の名門ホテルは食材費がかさむ。宿泊特化型のビジネスホテルは、近年のように旺盛な宿泊需要の下では利益を出しやすい

訪日外国人客の爆発的増加を背景に、日本中でホテルの開業ラッシュが続く。厚生労働省によると、2018年の客室数は5年前から約8万室増え、160万室を超えた(旅館含む)。

一口にホテルといっても、歴史の長い名門ホテルから、出張客が中心のビジネスホテルまで多種多様だ。そんなホテル業界でとくに重視されている業績指標が、RevPAR(1室当たり売上高、レブパー)である。「平均客室単価×稼働率」で算出される。

RevPARに客室数を掛けると、各ホテルの1日当たり総売上高がわかる。下表のハイアット リージェンシー 大阪とリゾナーレ八ヶ岳の1日当たり総売上高はそれぞれ569万円、530万円。一見すると同等の実力を持つが、ハイアットの客室数は480室で、リゾナーレの3倍弱と多い。

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