[ 在庫回転率 ]
一定期間内に在庫(商品)がどれだけ売れたかを示す指標。「年間売上高÷平均在庫高」で算出。平均在庫高は「(期首在庫高+期末在庫高)÷2」。商品回転率とも
「お、ねだん以上。」をキャッチコピーに成長を続ける家具小売り国内最大手のニトリホールディングス。2020年2月期も33期連続の増収増益を見込む。経営権をめぐる父娘間の“お家騒動”の末、大赤字に苦しむ大塚家具とは対照的だ。
両社の貸借対照表(BS)を比較すると、ニトリの資産に占める在庫(商品)の少なさが目立つ。在庫は店頭の欠品を防ぐために必要不可欠だが、長い間売れ残った在庫が増えると、値引き処分や資産評価切り下げの対象となる。大塚家具は18年秋、最大8割引の在庫処分セールを実施し、粗利益率が大きく悪化した。小売業の業績は在庫の量に左右される。

そこで重要な指標が、一定期間に在庫がどれだけ売れたかを表す、在庫回転率だ。18年度は大塚家具が3.3回転、ニトリが11.1回転。3倍超も開いており、ニトリのほうが在庫の消化ペースが速いことがわかる。
両社の最大の違いは、需要の変動に合わせて、柔軟に在庫の量を調整できるかどうかだ。
大塚家具は国内外のメーカーなどから家具を仕入れて販売する。在庫を調整するには取引先との交渉が欠かせない。とくに同社が得意とする海外の高級家具は、一定の数量をまとめて買い取ることを仕入れ条件とするケースが多く、売れ残りのリスクを抱えやすい。広大なショールームに家具を並べて接客・販売するため、店頭用の在庫も大量に必要となってくる。
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