RIZAPもJR東海もマクドナルドもすべて数字をもって説明できる。
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決算書で企業分析する場合、「安全性」「収益性」「将来性」という、3つの視点が必要である。これらの視点に関するKPI(重要業績評価指標)をケーススタディで見ていきたい。意識すべきは①安全性→②収益性→③将来性の優先順位だ。
まず①安全性では貸借対照表(BS)からその企業が倒産しないかを読み取る。次に②収益性では損益計算書(PL)から利益を十分稼いでいるかを調べる。そして③将来性ではキャッシュフロー計算書(CS)からお金を何に投じているかをチェックする。
①安全性で流動性を見る
会社は潰れたら終わり。倒産を防ぐためには赤字でも債務超過でもなく、現金がいくらあるかに注目する。安全性を見る経営指標はBSを用いた「手元流動性」「流動比率」「自己資本比率」だ。
手元流動性は(現預金+有価証券)÷月商で求められる。現金化できる資産が月商の何カ月分あるか。東証1部の大企業は1カ月分、2部は1.2~1.5カ月、それ以下の企業は1.7カ月が目安。小規模なほど現金が必要なのは、調達に時間がかかるからである。
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