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M&Aで悩む会社の値段、買収価格をどう算定するか 26|DCF法

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将来生むキャッシュフローの現在価値がいくらかを求めればいい。

(taka / PIXTA)

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M&Aにおいて買収価格をどうはじけばいいのか──。

会社の価値を計算することを「企業価値評価」というが、ファイナンスの世界で最も理論的とされている評価方法が、「ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー法」(DCF法)だ。

ファイナンスでは、企業の実力(=企業価値)については、本業のビジネスが将来生み出すキャッシュで評価しようという、基本的な作法が存在する。キャッシュだけで企業価値を評価するなんて、「しょせんお金次第か」といった反発や、「のれんや得意先、知的財産権は評価されないのか」という疑問を感じる方もあろう。

しかし、単純明快なキャッシュという共通のモノサシで測ることは、何より便利でわかりやすい。価値があるはずと主張するのれんも、キャッシュを生み出さない限りファイナンスの世界では価値がゼロ。立派な設備の工場を持っていても、赤字を垂れ流し経営危機に陥った家電メーカーの例をイメージすれば、納得できる。

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