太陽生命保険や朝日生命保険が創り出した認知症専用保険市場。10月、ここに新しい機能を持った商品が3つ登場する。
1つ目は東京海上日動火災保険の「認知症あんしんプラン」。認知症の人が徘徊(はいかい)・行方不明になった時の捜索費用や第三者に損害を及ぼした際の賠償費用などを補償する。大手保険会社による認知症専用の損害保険は業界初。認知症の人やその家族が加入できる。
2つ目は太陽生命の「ひまわり認知症予防保険」。商品名でわかる通り、具体的に認知症予防に役立つ保障を前面に打ち出した点が画期的だ。
この保険では予防給付金が、契約1年後を初回に、以後は2年ごとに出る。「MCI(軽度認知障害)の検査など認知症予防に使ってほしい」(原耕平・営業企画部部長)。MCIとは認知症まで至らず日常生活は営めるが、認知機能の一部が低下する状態をいう。MCIのリスクを判定する血液検査や予防のための運動療法などの利用を働きかける。
認知症になったらその医師の確定診断を提出すれば、認知症診断保険金も下りる。従来の保険にあった180日の見当識障害の継続診断(見当識継続)を待たなくても早期治療に入れるメリットがある。
太陽生命は認知症専用保険の開拓者の一人だ。従来商品「ひまわり認知症治療保険」は累計販売38万件のヒット商品だが、9月いっぱいで打ち切る。
ただ、この新商品には、従来商品にあった認知症になってから出る手厚い認知症治療保険金や7大疾病医療一時金などの保障もオプションで付加できる。「従来保険に新しいパーツが加わったと考えてほしい」(原部長)と会社は説明する。
気になるのは保険料の高さ
3つ目は損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険(ひまわり生命)の予防保険。最大の特徴は、MCIと診断されたらすぐ出るMCI一時金。保険機能を使って認知症の前段階で早期発見・早期治療につなげようというのが狙いだ。
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