リアルな地方創生は、補助金に頼らない 小泉進次郎も絶賛した、岩手のオガールとは

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オガールプラザは、金融機関からの投融資を決めるため、開発前にテナント募集の営業をするのに、実に18カ月もの時間をかけています。すべてのテナントが決まるまで、開発はできなかったからです。ただし、その結果として、貸し出す床面積すべてのテナントを、事前にすべて確定できました。

オガールプラザ(左)と「芝生のじゅうたん」が敷いてあるスペース。反対側にはホテルも完成した

さらに、実は重要な見直しも行っています当初の基本設計が過大であると判断し、計画の途中で当初の「鉄筋コンクリート造3階建て」の施設を取りやめ、より安価に建設できる木造2階建てに変更しました。

プラザ内にある、民間業者が運営するマルシェ。新鮮で安い生鮮食料品を求めて、紫波町だけでなく周辺の市町村から多くの人々が訪れる

これで圧倒的に建設費が抑制できるようになり、結果的に図書館部分についても、役所が主体で建てる標準的なプランよりは数億円も安くなりました。

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