【産業天気図・小売業】猛暑効果が明暗分け「くもり」。コンビニは若干上積みも
総合スーパー各社の上期既存店売上高は、横ばいか、若干の前年割れ。7、8月は猛暑で「昼間のお客が減った。夕方に集中するが、昼間の穴を埋めきれない」との声が強かった。「冷夏よりまし」だが、手放しでは喜べない状況だ。
イオン、イトーヨーカ堂の2強でも単体業績に下振れ懸念が。ただ、イオンはデベロッパーや金融、ヨーカ堂もコンビニ、銀行など優良子会社でグループ収益を下支えする展開。
逆にコンビニは気軽に立ち寄れる利便性が効き、暑さは収益増につながった。ただ、コンビニの誤算は上期前半の商戦が苦戦したこと。収益柱である米飯の売れ行きが振るわず、既存店は前年割れに。そのため、猛暑効果があっても、上期前半分を埋めて、少しお釣りが出るくらいだろう。
セブン‐イレブンは銀行と米国セブンが想定以上で連結の経常利益は上振れそう。ローソン、ファミリーマートも若干の収益上積みの可能性がある。
【堀川美行記者】
(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら