ファイナンスとテクノロジーを掛け合わせた造語「フィンテック」。キーワードに絡む新旧プレーヤーの情報も網羅した。(監修:トーマツベンチャーサポートの大平貴久Fintechリーダー)
2016年に世界投資額が約232億ドルに達したフィンテック市場。フィンテックの動向を知らずして、金融の未来を占うことはできない。実際のプレーヤーを交えながら、金融マンが知るべき10のキーワードを解説する。
1. 家計簿アプリ
PFM(Personal Financial Management)とも呼ばれ、今のおカネの状態や将来必要なおカネについて把握できる。マネーフォワードやマネーツリー、Zaim(ザイム)などが手掛ける。中でもマネーフォワードは金融機関との連携を進めており、現在21社の地方銀行、信用金庫、証券会社などに自社のアプリをカスタマイズしたサービスを開発・提供している。
地銀が自分たちの顧客向けに独自に開発した事例もある。ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティングが運営する「Wallet+(ウォレットプラス)」だ。残高照会や収支管理の機能はほかと変わらないが、旅行に行くためや服を買うためなど目的を設定して預金できる機能を備えている。
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