今度こそ本気でやり抜く
昨 年はグループの資産運用部門を統合し、大胆な組織再編に踏み切ったみずほフィナンシャルグループ(FG)。佐藤康博社長に今後の戦略を聞いた。
さとう・やすひろ●1976年東京大学卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。常務執行役員、取締役を経て2011年6月から現職。(撮影:梅谷秀司)
──資産運用会社のアセットマネジメントOne(アセマネOne)の設立で何を重視しましたか。
金融庁ともいろいろ議論した。(グループ内での独立性確保のため)社名には「みずほ」をつけず、役員構成もみずほ、第一生命、社外で3分の1ずつとした。フィデューシャリー・デューティー(FD)が最も重要な要素で、独立した外部チェック機能としてアドバイザリーコミッティも設置している。
──現在の2倍となる運用残高100兆円が新会社の目標です。
みずほ信託銀行から年金運用部門を切り出す際には、やはり社内の抵抗が大きかった。だが、個人向け、機関投資家向けのすべての情報を集め、運用のプロが集まる集団にしないと、アジアで一番の資産運用会社は作れない。その思いで了解してもらった。
歯を食いしばって長期視点で販売した
──長期・分散・積み立ての資産形成層の取り組みは手薄でした。
過去に2〜3回やろうとしたが、うまくいかなかった。金融機関にも責任があるが、「そのとき売れる商品」を販売して2年経ったら顧客は損をしているといったように、本当の意味での顧客本位の商品提供ができていなかった。同じことを繰り返すと「貯蓄から資産形成へ」の流れは決定的に傷つく。経済再生のためにも今度こそ本気で取り組まねばならない。
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