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独占インタビュー|金融庁長官 森信親 »»第1章 いらだつ金融庁

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「変われない銀行は手遅れになる」

2015年の金融庁長官就任以来、金融機関に変革を求め続けてきた森信親氏。在任3年目に入り、どんな方策を打ち出すのか。

資産運用業界に対する問題意識、地方銀行の経営など、予定の1時間を超えて熱く語った(撮影:今 祥雄)

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──この1年、何を重視しますか。

長官になる前から金融行政の質を持続的に高めることを一つの考えとしてやってきた。金融は経済に大きな影響を及ぼすとともに、経済の発展に役立つ。金融機関には健全性と金融仲介機能のバランスを取ることが重要であると言ってきた。利用者利便と利用者保護の両立、市場の活力と透明性・公正性の両立も重要だ。全体の中で実現したこともあれば、途上のこともある。

──具体的な手応えは?

監督や検査のやり方を変え、金融機関との対話を進めてきた。顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー、以下FD)の原則も作った。金融機関の行動も変わりつつあると思う。

投信のパンフレットは読んでもわからない

──しかし4月の講演で、資産運用業界に対し、「消費者の利益を顧みない、生産者の論理が横行している」と厳しく指摘しました。

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