フィンテック市場には、金融業界から転身する有能な若手人材が多い。かつて外資系証券会社で働き、現在はフィンテックベンチャーの幹部を務める4人が金融の未来を語った。

(撮影:大澤 誠)
──皆さんはフィンテック企業のCEO(最高経営責任者)やCFO(最高財務責任者)です。この業界のどんな点に可能性を感じましたか。
マネーフォワード金坂CFO 資産や家計を管理できるアプリの可能性を感じたからです。3年前に入社したときの当社アプリのダウンロード数は100万前後(注:現在は500万)で、これからまだまだ伸びるという状況にワクワク感を覚えました。金融は本来、顧客のポートフォリオ全体を見てアドバイスするものですが、それができるというのも大きかった。
2007年にゴールドマン・サックス証券(GS)に新卒で入社し、M&Aのアドバイザーをやっていました。東京、米サンフランシスコでの勤務を経て、14年にマネーフォワードに入っています。

マネーフォワード取締役CFO 金坂直哉 (撮影:大澤 誠)
ビットフライヤー金光CFO 今では外資系証券会社からフィンテックベンチャーに転職する人は増えていますけど、金坂君のときは本当に少なかった。だからあのときはみんな「金坂、どうしたんだ?」という感じでした。
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