韓国東南部、日本海に面する工業都市・浦項。ここに、学生数約3300人(学部・大学院を含む)の浦項工科大学(POSTECH(ポステック))がある。
そのキャンパスには、エジソンやアインシュタインなど科学者の胸像がずらりと並ぶが、一つだけ、胸像がなく、「未来の韓国人科学者」と書かれた台座がある。大学関係者は「将来、ノーベル賞を受賞する者が出れば、ここに胸像を作る」と言う。
小規模な大学、しかも開学から20年ちょっとにもかかわらず、「ノーベル賞」を口にするほどの自信。それがポステックだ。
2010年の「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」のランキングでは、韓国勢は4校が200位内に入ったが、ポステックは国内ライバル校を抑え世界28位。韓国科学技術院(KAIST(カイスト))が79位、国立ソウル大学が109位、私立の延世大学が190位だった。
ポステックは、世界最先端の研究機器を相次いで導入する一方、同じく世界最先端の研究所との提携も果敢に進める。韓国では、「ポステックをほかの韓国の大学と比較しても無意味」という声もあるほどだ。同大の目標は、米国のカリフォルニア工科大学やマサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学に追いつくことだ。
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