全米で大反響を呼んだ『タイガー・マザー』という本がある。イェール大学法科大学院教授の著者が、娘に施した「中国式教育法」を記したものだ。彼女が実践を通して学んだ、中国式教育の強みと弱みとは何か。著者を直撃した。
──あなたの本は米国社会にショックを与えました。どの点が誤解されているのでしょうか。
最大の誤解は、これがガイド本であって中国式の子育てを称賛している、というものです。しかしこの本は、中国式子育てを称賛すると同時に、問題点も指摘しています。私は子育てに関する中国式・西洋式アプローチの両方を取り入れ、最良のバランスを図ろうとしたのです。
──中国式アプローチの短所は何でしょうか。
機械的な暗記を重視し、権威に疑問を投げかける姿勢を軽視する点です。これでは子どもは息苦しくて創造性を伸ばせません。イェール大学の私のクラスにはアジア出身の学生もいますが、中には、非常によく勉強するけれども、論文の構想を練る際に発想が貧困な人がいます。
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