元マッキンゼーのコンサルタントと、外資金融出身の国際援助のプロ。2人の教育起業家が実現を目指す、新たな教育の形とは?

まだ手つかずの自然が残る六甲山中。神戸港を見下ろす風光明媚な場所に、炭谷俊樹氏が立ち上げたフリースクール「ラーンネット・グローバルスクール(LGS)」がある。
山小屋からは、元気な子供たちの声が響く。小学校低学年のクラスでは、「伝える力」を学ぶためにジェスチャーゲームの真っ最中。中学生は、広間でアーチェリー作りに励んでいる子もいれば、ウッドデッキで数学を勉強している子もいる。この学校には、日本語、算数(中学生は数学)、英語など一般科目のほかに、「テーマ学習」「とことんプロジェクト」「マイ・スタディー」など耳慣れない科目がある。
自ら学ぶ力を育てる─「探求型教育」がモットーのLGSを設立したのは、1996年にさかのぼる。きっかけは、92年にマッキンゼーのデンマークオフィスに赴任したこと。当時2歳の長女を現地の幼稚園に通わせたが、周囲の子とほとんどしゃべらない。心配する炭谷氏に、先生は「この子は観察力が優れている」とむしろ評価してくれた。
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