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鉄は熱いうちに打て、名門高校の超スパルタ 過熱する韓国の英才教育

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韓国科学英才学校

「上に果てはあるか?」。さて、その答え、とは──。

一見、とんちクイズのようだが、これは韓国屈指のエリート校、韓国科学英才学校の入試問題だ。同校の李春根(イ・チュングン)教頭が言う。

「先の質問には正答などない。学生がどう考えるか、その思考プロセスが大事なのです」 韓国第2の都市、釜山市内の中心部から車で約20分。高台にある校内には近代的な建物がパズルのように立ち並ぶ。高校というより大学のキャンパスといった雰囲気だ。

科学を中心に少人数クラスで徹底的に教育する

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同校は英才教育振興法(2000年制定、以下英教法)により02年、韓国で初めて英才高校として指定され、前身の釜山科学高校(1991年開校)から全寮制の科学英才高校に生まれ変わった。

09年には、理工系の名門国立大学、KAIST(カイスト・韓国科学技術院)の付属校となった。1学年150人ほどのうち、およそ3分の2が同大に進学、それ以外にもソウル大学や浦項工科大学、そして、ここ数年では毎年15~20名が海外の有力大学へ進学している。

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