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松本 晃 カルビー 会長 兼 CEO リーダーが語る幸之助の読み方・使い方(1)

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まつもと・あきら●1947年生まれ。72年京大大学院修了、伊藤忠商事入社。99年ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人社長。2009年6月にカルビー創業家から同社会長に招聘される。以後、7期連続で過去最高益を更新した「プロ経営者」として知られる。(撮影:尾形文繁)

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幸之助の「3つの質問」がプロ経営者の軸となった

松下幸之助さんはいろいろなことを言っておられるが、私が思うに経営者としての軸は一つだ。

何かというと、ビジネスは「世の為、人の為」にやるということ。

これが基本。どんなことでも、世のため人のためにならないものはいっさいやらない、やるべきでないと考えておられた。

しかし会社はボランティアじゃないしNPOでもない。だから次に大事な柱として、きちんと儲けよというメッセージが出てくる。

儲けられなければ設備投資も商品の開発もできない、従業員に月給も払えない。ボーナスも出せない。税金も払えない、配当もできない。社会貢献もできない。そんな会社は社会的にいいのかとただされた。

こうした原理原則を、私も経営者として大いに参考にしてきた。

部下が新しい仕事を提案してきたとき、幸之助さんは次のような三つの質問をしたという。

一つは「その仕事は世の為、人の為になりまっか?」ということ。これにイエスと答えたら、次は「その仕事をしていると人はウキウキしまっか?」と質問する。最後に「儲かりまっか?」と尋ねる。

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