幸之助の「3つの質問」がプロ経営者の軸となった
松下幸之助さんはいろいろなことを言っておられるが、私が思うに経営者としての軸は一つだ。
何かというと、ビジネスは「世の為、人の為」にやるということ。
これが基本。どんなことでも、世のため人のためにならないものはいっさいやらない、やるべきでないと考えておられた。
しかし会社はボランティアじゃないしNPOでもない。だから次に大事な柱として、きちんと儲けよというメッセージが出てくる。
儲けられなければ設備投資も商品の開発もできない、従業員に月給も払えない。ボーナスも出せない。税金も払えない、配当もできない。社会貢献もできない。そんな会社は社会的にいいのかとただされた。
こうした原理原則を、私も経営者として大いに参考にしてきた。
部下が新しい仕事を提案してきたとき、幸之助さんは次のような三つの質問をしたという。
一つは「その仕事は世の為、人の為になりまっか?」ということ。これにイエスと答えたら、次は「その仕事をしていると人はウキウキしまっか?」と質問する。最後に「儲かりまっか?」と尋ねる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら