60点程度で適任とする
その人が適任であるのか不適任であるのかということは、きわめて重要な問題である。そこに経営者として的確な判断が求められるわけだが、それは実際にはよくわからないことが多い。(中略)私の場合、この人だったらだいたい六〇パーセントぐらいいけそうだと思ったら、もう適任者として決めてしまう。そうすると、結構うまくいく場合が多い。
『人を活かす経営』
エースばかり集めない
立派な人、賢い人ばかりを集めたからといって必ずしもものごとがうまくいくとはかぎらない。反対に平凡な人たちでも組合わせよろしきを得れば、非常な成果があがる。そうした組合わせの妙というものを指導者は知らなくてはならないと思う。
『指導者の条件』
エースばかり集めるとたいていうまくいかない
命令調ではなく、相談調で
世の中にワンマンとかいわれる人がある。ワンマンはとかく命令的に、一方的にものを考える。(中略)しかし、そういう進め方ばかりしていると、それだけではどこかに不満が残る。(中略)「あんたの意見はどうか。僕はこう思うんだがどうか」というように、その人の意見にあてはまるか、また得心できるかどうかを、よく聞いてあげなくてはいけない。
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