人生の針路に迷いがあるとき、仕事のモチベーションを高めたいときなど、歴史書やビジネス書、自己啓発書などがヒントを与えてくれることがある。
書店の自己啓発書の棚に行けば、D・カーネギーの『道は開ける』やスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』など長く読み継がれる定番が並んでいる。最近では心理学者アルフレッド・アドラーを紹介した『嫌われる勇気』や米ハーバード大学のマイケル・ピュエット教授らが書いた『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』などが版を重ねる。
そうした中、「安定的に売れ続けているのが松下幸之助さんの著書です」と語るのが、紀伊国屋書店梅田本店でビジネス書コーナーを担当する黒田紗穂氏だ。
幸之助の著書は『指導者の条件』『商売心得帖』『素直な心になるために』などロングセラーが多いが、多くの著書の中で圧倒的な存在感を示すのが『道をひらく』である。
2013年12月に累計発行部数500万部を突破し、14年秋に戦後2位のベストセラーとなった。累計発行部数は現在520万部を超える。
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