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松下政経塾は民主党政権の失敗を挽回できるか 幸之助思想から離れすぎた実態を反省

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国家100年の大計を作り、実践する──。1979年、松下幸之助が84歳のとき、上記のような人材を育成しようと設立したのが松下政経塾である。

神奈川県茅ヶ崎市にある同塾には、約2万平方メートルの敷地に研修棟や寮、茶室、体育館などが並び、今も20~30代の計18名の塾生が在籍する。

全寮制で塾生は寝食を共にしながら4年間の研修期間を過ごす。前半2年は茅ヶ崎の塾を拠点に座学中心の合同研修。後半2年はおのおのが希望するテーマで現場実習に臨む。

運営資金は幸之助の私財の運用益で賄っており、入学金や日々の活動資金は不要。ちなみに2015年3月時点の純資産は約120億円で、14年度の運営資金は運用収入約4億円にて賄った。

塾生は毎朝5時半に起床し、掃除やジョギングに汗を流す。朝食後の朝会では幸之助の『道をひらく』の一節を読み上げるという。心身を鍛えるため、毎年秋には24時間以内で完歩する「100km行軍」を行うなどの伝統行事もある。

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