
イラスト:熊野友紀子
管理職の仕事を全うするうえでどんな力が求められるのか悩んでいる人は多いと思う。ここではその解について述べてみたい。
経営学的に管理能力は、二つの力に分類される。一つは戦略をマネジメントする力であり、もう一つは人をマネジメントする力だ。
よき経営者はこの両方を持っている。逆にいずれも持たない人はヒラで終わる。いずれか一つを持っていれば、経営への入場券を手にでき、しばらくの猶予期間が与えられるだろう。
では、まずはそのどちらを手に入れるべきか。個人の特性や置かれた立場により相違はあろうが、あえて私は対人マネジメント力を磨くほうを勧めたい。日本企業はこの力を重視しているし、また、この力は日本企業で真剣に働いていれば、スムーズに手に入れられるものだからだ。以下、その仕組みを説明しておこう。
日本企業では30代半ばの段階でも部長、役員になる人材が絞り込まれておらず、多くの人が「自分にもチャンスがある」と思えるような環境がある。これは世界では例外的だ。
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