京都駅から車で南下すること約20分。周囲の建物に比べてひときわ高くそびえ立つのが日本電産本社だ。現在、本社ビルの斜め向かいで、日本電産が100億円を投じる「グローバル研修センター」の建設が進んでいる。
2016年度中に10階建ての巨大な施設ができ上がる。ここに世界各地から社員を呼び寄せ、経営幹部人材の育成を行う。研修センターには宿泊施設を併設するため、泊まり込みも可能だ。
施設完成に先行し「グローバル経営大学校」が今年5月に開校しており、第1期生の研修が始まっている。選抜されたのは日本人10人、外国人10人。国内の役員クラスや海外現地法人の経営幹部など、今後のトップマネジメントの候補者だ。
僧侶にスポーツコーチ 教育内容に独自色
研修では、外部から講師を招いてマネジメントや会計など一流のビジネススクールさながらの講義が行われる。もちろん、創業者の永守重信会長兼社長も講師として経営のノウハウを教える。
教育プログラムの全容は明らかでないが、京都の寺院の僧侶が講師を務める授業もあるという。これまで日本電産は積極的なM&Aでモーター事業を拡大してきたことで、海外のグループ企業が増えており、日本の文化を学んでもらうのが目的だ。また、スポーツ界の有名コーチを招いた講義も行うなど、ユニークな取り組みも盛り込まれている。
当初は経営幹部層への教育が中心だが、グローバル研修センターが完成すれば、部長、課長などへ研修の対象を広げていく。研修コースも、3カ月、半年、1年コースと順次拡充する方針だ。
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