マネジメントの入り口である課長は、日本企業におけるキャリア形成の要だ。ここでの仕事ぶりが将来を決める。だが、その位置づけは以前とはだいぶ変わってきた。プレイングマネジャーとしての側面がより大きくなってきた現在の課長たちの仕事ぶりを、人事のプロはどう見ているのか。
出席者 / A:消費財メーカー B:エンジニアリング C:機械メーカー D:ITサービス
──皆さんから見て「できない課長」「出世させられない課長」とは。
A 何でも自分でやろうとして業務過多になる人は、その先に昇格させられない。たとえば部下のマネジメントがうまくできず、部下に任せるような仕事を自分で抱え込む人かな。
B 「自分はプレイングマネジャーだ」という言い訳をして、これまでやってきたのと同じ仕事に逃げ込むパターンが目につく。そのほうがラクで楽しいからだ。一方で本来やらなければいけないマネジメントから目を背けている人が多い。
愚痴やぼやきでなく、夢を語ってほしい
C 愚痴ったりぼやいたりしてばかりの課長がすごくいっぱいいる。そういう人には、これ以上は期待できないかなと思う。きつい仕事をしながらも一皮むけるような何かを持っていたり、もう一段階進化できる余地を見せていたりすれば、さらにチャンスを与えたくなるが。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら