会員制転職サイトを運営するビズリーチの協力の下、インターネット上でアンケートを実施(2016年6月)。回答者は現在課長もしくは課長クラスの役職に就いている人で、有効回答数は142人。男性が129人、女性は13人。
「ホメて伸ばす。ホメて伸ばす。」「慕われてるのか? ナメられてるのか?」「夏休みいつ? 俺、来年。。。」。電車内でそんな「課長のつぶやき」を目にしたことはないだろうか。これはキリンビールが大都市圏の電車内で展開する「淡麗プラチナダブル」の広告だ。
お笑い芸人の内村光良さんを起用した課長の設定は、4人の部下を抱え、上司から厳しいノルマを課されながらも一生懸命頑張るサラリーマン。「『これ、わかる!』と、SNSなどでも好意的な反応が多い」(キリンビール・マーケティング部の島嵜健介氏)。上司と部下との板挟みになった課長の境遇に共感を覚える人は少なくないようだ。広告宣伝効果もあってか、上半期(1~6月)の発泡酒市場が前年割れとなる中、淡麗プラチナダブルは前年同期比3.6%増と善戦している。
課長になってもいいことがない?
本誌では現役課長の胸の内に迫るべく、会員制の転職サイトを運営するビズリーチの協力を得てアンケートを実施した。意外なのは、「課長になってよかったことはない」と答えた人が全体の4割近くもいたこと。上司のマネジメント能力や部下の働きぶりに不満を募らせ、やりがいを見いだせていない様子だ。
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