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ルネサストップ電撃辞任の真相 官製再編の虚と実 ついに動き出した! 電機再編最終章

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産業革新機構主導の半導体再編は実を結ぶのか(撮影:梅谷秀司)

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2015年最後の金曜日となった12月25日。この日が仕事納めという企業も多く、人々が浮足立つ夕暮れ、首都圏私鉄沿線のある住宅地に記者が詰めかけていた。車載用半導体の世界最大手、ルネサスエレクトロニクスの遠藤隆雄会長兼CEOが同日、突如辞任したのだ。

遠藤氏が会長に就任したのは同年6月。就任からわずか半年での電撃辞任だ。代表権のない取締役に退き、今年6月の定時株主総会で取締役からも退任する方針で、後任CEOは鶴丸哲哉社長が兼務するという。すべては文書1枚で開示され、通常開かれる辞任会見もなかった。

夜9時ごろ、せんべつとおぼしき花束と包みを手に帰宅した遠藤氏は集まった記者に、「一身上の都合で、自分の意思でもって辞めた。それ以上は何も言えない」と硬い表情で繰り返した。「何も語らないままでは、無責任に経営を投げ出したか、不祥事でも起こしたかと思わざるをえない」。そう記者に言われると、遠藤氏は一瞬胸を突かれたような複雑な表情を見せたが、辞任の経緯を語ることは結局なかった。

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