有料会員限定

イノベーションを再び起こせるか 社長直轄で新規事業創出

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

テレビやデジタルカメラなどかつての主役が衰退していく中、次世代を担う製品の開発が急務になっているソニー。目下、平井一夫社長の直轄で新規事業を創出するプロジェクトを加速させている。

ソニーは2015年7月にクラウドファンディングサイト「First Flight(ファーストフライト)」を立ち上げた。これは自分が開発したい製品のアイデアを実現するために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金の提供を募るものだ。

特集「ソニー 熱狂なき復活」の他の記事を読む

決済こそヤフージャパンとの共同展開だが、ファーストフライトで扱うのはソニーのプロジェクトだけ。開発担当はすべてソニー社員だ。同社の実験的な新規事業を定期的に提案する場となっている。

目標額の10倍を集めたスマート時計

扱う製品は普通の家電とはちょっと違う。電子ペーパーを使った学習リモコン「HUIS REMOTE CON-TROLER(ハウスリモートコントローラー)」や、同じく電子ペーパーで盤面とバンドを変更できる腕時計「FES WATCH(フェスウォッチ)」、タブレットと組み合わせることでドアからゴミ箱まであらゆる機器をIoT(モノのインターネット)にしてしまうDIYキット「MESH(メッシュ)」など、ユニークな発想の製品が並ぶ。中には5種類の香りを非常に狭い範囲に好きなタイミングで発生させる個人用アロマ発生器「AROMASTIC(アロマスティック)」のように、ソニーが扱う家電機器のイメージを超えたものもある。

関連記事
トピックボードAD