長期金利の低下に伴い、住宅ローン金利は史上最低の水準を更新中だ。一方、経済は低成長が続く見込みのため、高度経済成長時代のようにインフレや大幅な給与アップによる住宅ローンの実質価値目減りは期待できないだろう。
超低金利を味方につけつつ、暮らしを脅かさない安心な住宅ローンにするにはどうすべきか考えてみたい。
史上最低の住宅ローン金利には、実は「よい面」だけでなく「悪い面」もある。これから住宅ローンを組んでマイホームを買う人は悪い面に注意が必要だ。金利が低いと毎月の返済額が少なくなるため、多額のローンを組むことが可能になる。月々の返済額だけに気を取られ、身の丈以上の借入額になるリスクが潜んでいるのである。
一方、すでに住宅ローンを組んでいて「見直し」を考えている人にとっては、今の金利水準はビッグチャンスである。金利低下局面で利息軽減を図ると、よい面だけを享受することができる。
まず、住宅ローンを組んでいる人向けに見直しのコツを見てみよう。
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