補正予算が成立し、住宅購入時の各種優遇策が実施されることになった。住宅金融支援機構のフラット35において、フラット35Sの金利引き下げ幅が拡大され(0.3%→0.6%)、住宅版エコポイント(30万ポイント)も復活した。住宅ローン減税も合わせれば住宅取得時の優遇幅はかなり拡大された。
たとえば4000万円の住宅を、頭金1000万円、ローン3000万円で購入した場合、フラット35Sの金利引き下げにより100万円ほど、住宅ローン減税により260万円ほど安くなり、そして住宅版エコポイントも合わせると、おおよそ400万円、実質的に1割ほどの値引きとなる(借入期間35年、金利は2015年2月水準の1.37%、金利引き下げ期間は5年)。
「お得だから買う」と考えるべきではない
ただ、そんなにお得なら買おうと思った人は「フェラーリが1割引きだったら買うか?」と自問してみてほしい。フェラーリはマンションと変わらないほど高価だが、1割引きだからという理由だけで買う人はいない。それと住宅は同じだ。お得だから買うと考えるべきではない。
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