ウォルマートは、従業員数も売上高も「ケタ外れ」
前回の「ケタ違い!これが米国CEO報酬トップ300だ」では、米国主要企業トップの高額報酬の実態をご紹介した。ストックオプションの権利行使が、いかに企業トップに高額なキャッシュをもたらしているかが、おわかりいただけただろうか。
さて今回は、「従業員ランキング」を採り上げる。次ページからのランキングで、従業員数を見ると、目を引くのはやはり1位のウォルマートだろう。もちろんパートタイマーも含んでいるが、220万人は2位以下と比べても圧倒的な多さだ。
それもそのはず、同社は世界企業番付の「フォーチュン・グローバル500」で、常に上位に食い込む超巨大企業。2014年は堂々の1位だった。売上高世界一の企業なのである。
グローバル500のトップ10には、2位のロイヤル・ダッチ・シェル、3位のシノペックなど、石油メジャーを含む巨大エネルギー企業が名を連ねる。庶民相手に日用品や家電を売るスーパーマーケットが、国家相手にエネルギー資源を開発する石油メジャーを売上高で凌ぐのだ。前14年1月期の売上高は54兆7400億円(4760億ドル)を超える。220万人という膨大なマンパワーが必要といのも、納得のいくところだろう。
ウォルマートといえば、創業一族のウォルトン家に触れないわけにはいかない。超有名な資産家だからだ。米経済誌のフォーブスが集計した2014年の米国名門一族の長者番付でも、ウォルトン家はダントツの第1位。その資産は17兆4800億円(1520億ドル)。
すでにこの先、何世代にもわたっても使い切れない額だと思うが、ウォルトン家は資産の維持にも余念がない。同社の筆頭株主であるウォルトン・エンタープライズは、ウォルトン家が保有するウォルマート株を管理するためだけの会社だ。
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